以前日本に住んでいた外国人が再び日本に来る場合、過去の出入国日は早めに確認を

海外に住んでいる外国人の方が、日本で中長期的に生活するために在留資格を取得する場合、一般的には「在留資格認定証明書交付申請(COE申請)」を行います。

初めて日本に来る方であれば、それほど問題になることはありません。

しかし、以前日本に住んでいたことがあり、いったん母国へ帰国した後、再び日本へ来るためにCOE申請をする場合には注意が必要です。

今回、実際に海外からCOE申請をするご依頼を受けた際に、申請人の方の過去の出入国歴を確認する必要がありました。

ところが、本人も正確な出入国の日付までは覚えておらず、パスポートを確認しても、必要な出入国記録をすべて確認することができませんでした。

そこで、正確な出入国歴を確認するため、出入国在留管理庁に対して出入国記録の開示請求を行うことになりました。

このようなケースは、以前日本に住んでいた外国人の方が再び日本へ来る場合には十分に起こり得ます。

今回は、この実際の申請業務をもとに、COE申請をする前に確認しておきたい「過去の出入国歴」について解説します。

目次

COE申請では過去の出入国歴を記載する

在留資格認定証明書交付申請書には、日本への過去の出入国歴を記載する項目があります。

以前日本に住んでいたことがある方の場合、

「いつ日本に入国したのか」

「いつ日本から出国したのか」

といった過去の記録を確認する必要があります。

ところが、ここで問題になることがあります。

本人が正確な入国日や出国日を覚えていないケースです。

数年前の出入国であれば、「だいたいこの時期だった」と覚えていても、正確な年月日までは覚えていないことも珍しくありません。

パスポートを見ても分からないことがある

過去の出入国歴を確認する際には、まず現在のパスポートや、手元に残っている過去のパスポートを確認します。

しかし、以前日本に住んでいた方の場合、すべての出入国記録をパスポートだけで確認できるとは限りません。

例えば、古いパスポートをすでに処分している場合や、パスポートを更新している場合、手元にあるパスポートだけでは過去の出入国日を確認できないことがあります。

本人が正確な日付を覚えておらず、パスポートを確認しても必要な記録を確認できない。

このような場合、正確な出入国歴を確認する方法の一つとして、出入国在留管理庁に対して出入国記録の開示請求を行う方法があります。

出入国記録の開示には30日以上かかる場合もある

ここで特に注意したいのが、出入国記録は開示請求をすれば、すぐに受け取れるわけではないという点です。

出入国在留管理庁のホームページでは、開示決定等について、法律により開示請求があった日から30日以内に行うこととされています。

ただし、必ず30日以内に結果が手元に届くという意味ではありません。

出入国在留管理庁の案内でも、実際の開示決定等までの期間は案件ごとに異なり、場合によっては期間が延長されることがあるとされています。

実際の申請業務でも、開示請求をしてから30日を超えるケースがあります。

そのため、

「できるだけ早く日本へ行きたい」

「すぐにCOE申請をしたい」

と考えていたとしても、過去の出入国歴が分からず、まず開示請求から始めることになると、COE申請を行うまでに1か月以上の時間が必要になる可能性があります。

さらに、出入国記録を確認してからCOE申請を行い、そこから入管での審査が始まります。

申請後も、審査状況によっては追加資料の提出を求められることがあります。

つまり、出入国記録を確認するための期間と、COE申請後の審査期間は別に考える必要があります。

出入国記録の確認に1か月以上かかれば、その分だけ日本へ来るまでのスケジュール全体が後ろにずれてしまう可能性があります。

以前日本に住んでいた方は早めに確認しておきましょう

以前日本に住んでいたことがあり、現在は海外にいる方が再び日本へ来る予定がある場合には、必要書類を集める前に、まず過去の出入国歴を確認しておくことをおすすめします。

特に、

  • 過去に何度も日本へ出入国している
  • 日本に長期間住んでいた
  • 昔のパスポートを持っていない
  • 正確な入国日・出国日を覚えていない

といった場合には、早めに確認しておいた方が安心です。

COE申請では、申請書を作ることだけでなく、申請を始める前の準備にも時間がかかる場合があります。

特に「○月までに日本へ行きたい」など、日本へ来る時期がある程度決まっている場合には、そこから逆算して早めに準備を始めることが大切です。

出入国記録が分からない場合は開示請求で確認できます

過去の正確な出入国歴が分からない場合には、出入国在留管理庁に対して出入国記録の開示請求を行うことで確認することができます。

開示請求の方法や必要書類などについては、別の記事で詳しく解説しています。

→※参考記事:帰化申請で必要となる出入国記録が分からない場合どうすればいい?

過去の出入国歴が分からず困っている方は、そちらも参考にしてください。

以前日本に住んでいたことがあり、再び日本へ来るためにCOE申請を予定している方は、申請直前になって出入国歴が分からないことに気づくと、それだけで申請開始が遅れてしまう可能性があります。

日本へ来る予定が決まった段階で、まずパスポートなどを確認し、過去の出入国歴が分かるかどうかを早めに確認しておきましょう。


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