イタリアでシチューを作ったら大ウケした。でも少し違和感があった話

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フィレンツェでのとあるレストランにて賄いを作った時

イタリアに住んでいたとき、日本のシチューを作ったことがあります。

といっても、特別な料理ではなく、日本でよく売られている市販のルーを使った、いわゆる“普通のシチュー”です。

ただ、これが想像以上に現地の人にウケました。
「これは何だ?」「どうやって作るんだ?」と、かなり興味を持たれたんです。

でも、正直に言うと、自分の中では少し違和感がありました。

——本当に“ただのシチュー”なのか?

実は、そのシチューには少しだけ手を加えていました。

私は料理人として働いていた経験があるので、市販のルーをそのまま使うのではなく、いくつか工程を工夫していたんです。

例えば、鶏肉はそのまま煮るのではなく、塩コショウと小麦粉をまぶしてから強火で焼く。
こうすることで、表面に焼き色がつき、香ばしさと旨味が引き出されます。

また、小麦粉をまぶすことで肉の旨味が閉じ込められ、同時にソースにも自然なとろみがつきます。

さらに、仕上げにグラナ・パダーノ を加えることで、コクとうま味を補強し、全体の味に奥行きを持たせていました。
(パルミジャーノ・レッジャーノよりもマイルドで、こういった料理には使いやすいチーズです)

ほんの少しの工夫ですが、こうした工程を入れるだけで、仕上がりは大きく変わります。

つまり、同じルーを使っていても、工程が違えば出来上がる料理はまったく別物になるということです。

市販のルーは確かに優れた商品で、誰でもある程度おいしく作れます。
しかし、その上にどんな技術を乗せるかで、最終的な味は大きく変わる。

差は、大きな部分ではなく、細部で生まれるのだと思います。

これは、自分の中では料理の話にとどまらない気づきでした。

日本にある料理って、もともとゼロから生まれたものだけじゃなく、海外の料理をベースにしながら、
独自に発展させてきたものも多いと思うんです。

例えばカレーやラーメンなどは特に有名ですが、もともとは海外の料理でありながら、日本で独自に進化して、
いまではむしろ“日本の料理”として認識されている部分もあります。

この“ベースはそのままに、細部を突き詰めていく”という考え方は、自分がシチューを作ったときにやっていたことと、
どこか重なります。

市販のルーという完成されたベースがあって、そこに少しの工夫を加えることで、まったく違う仕上がりになる。
おそらく日本の料理が海外の人に評価される理由のひとつは、こうした“細部を詰めて完成度を引き上げる感覚”にあるのかもしれません。

イタリアでシチューを振る舞ったときに感じた違和感も、そう考えると、あのときの反応も少し納得がいきます。


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