イタリア在住中、外国人にスパークリング清酒を飲ませたら反応が真っ二つに分かれた話

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スパークリング清酒で分かれた反応

自分は20代後半の頃、料理の修行のためにイタリアのフィレンツェに約2年間住んでおり、
そのとき、イタリア人、アルバニア人、中国人、そして自分の4人でルームシェアをしていました。

年齢もみんな20代で、2〜3歳の差はあったものの、ほとんど同世代。
一つのアパートを借りて、それぞれ自分の部屋を持ちながら一緒に生活していました。

そんなある時、日本に一時帰国したタイミングで、いくつかお土産を持ってイタリアに戻る機会があり、
その中の一つが、日本のスパークリング清酒でした。

正直、当時はそこまで深く考えていたわけではなくて、「ちょっと面白そうだな」くらいの感覚で選んだものです。
せっかくならみんなで飲もうと思って、ルームメイトたちに振る舞ってみました。

すると、そのときの反応が、ちょっと面白いくらいにはっきり分かれたんです。

イタリア人とアルバニア人は、なんというか微妙な反応。
「美味しくないわけじゃないけど…」という、どこか引っかかっているような表情でした。

一方で、中国人のルームメイトは「これは美味しいね」と、かなり好意的な反応。

同じお酒を、同じ場所で、同じタイミングで飲んでいるのに、ここまで評価が分かれるのかと、
少し驚いたのを覚えています。

このときは深く考えていなかったのですが、後になって振り返ると、単なる好みというよりも、
もう少し根本的な“味覚の違い”が関係しているように思います。

甘味とうま味に対する国ごとの感じ方

このときは単純に「好みの違いかな」と思っていたのですが、後から考えてみると、
もう少し根本的な“味覚の前提”の違いが関係していたように感じます。

まず一つ大きいのは、「甘さ」に対する捉え方の違いです。

例えば日本では、食事の中にある程度の甘さが含まれていることも珍しくありません。
中国についても同様に、料理の中で砂糖が使われること自体は特別なことではなく、
甘みが味の一部として取り入れられているケースがあります。

ただし、中国料理は地域による違いが非常に大きく、すべてが甘いわけではありません。
例えば、上海周辺の料理は比較的甘みが強い傾向がありますが、四川や湖南のように辛さが中心の地域もあります。
つまり、中国では「甘さも含めて多様な味を使い分ける文化がある」といった方が実態に近いように思います。

一方で、イタリアをはじめとした欧米では、「甘いもの=デザート」という位置づけが比較的はっきりしています。

そう考えると、スパークリング清酒のように「甘さ」と「アルコール」が同時に存在する飲み物は、
人によっては少し違和感を覚えやすいのかもしれません。

さらに、スパークリング清酒にはもう一つ特徴があります。
それは、ワインやビールとは異なる、“発酵由来の甘さ”です。

果実由来の甘さに慣れている人にとっては、米から生まれるこの独特の甘さは、少し重く感じたり、
どこか中途半端に感じられたりする可能性があります。

加えて、炭酸が入っていることで、飲み口としては軽やかな印象がある一方で、味としてはしっかり甘みがある。
この「軽さ」と「甘さ」のギャップも、評価が分かれる一因になっているように思います。

もう一つ考えられるのが、「うま味」に対する慣れの違いです。

日本や中国の食文化では、うま味はごく自然なものとして日常的に取り入れられています。
しかし、そうした味にあまり馴染みのない人にとっては、この要素自体が少し分かりにくく、
結果として全体の味の印象に影響している可能性もあります。

もちろん、これはあくまで一つの体験をもとにした考察に過ぎません。
ただ、同じものを飲んでいても、ここまで反応が分かれるというのは、単なる好みだけでは
説明しきれない部分もあるように感じています。

まとめ

こうした違いを踏まえて考えると、日本の飲み物をそのまま海外に持っていくだけでは、
必ずしも同じように受け入れられるとは限らないのかもしれません。

とはいえ、こうした反応の違いを実際に目の当たりにするのは、なかなか面白い経験でした。

自分は元料理人で、現在は行政書士として、飲食に関する許認可を専門に扱っています。
また、外国人に関するビザ申請についても専門としています。

このブログでは、今回のような食に関する体験や知識についての記事だけでなく、
日本で飲食ビジネスを行う際に必要となる営業許可や各種手続きについての解説記事も書いています。

興味があれば、そういった記事も参考にしてみてください。
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