私は行政書士試験に4回目で合格しました。
勉強を始めた当初は、「早ければ1回、遅くても2回くらいで合格できるだろう」と考えていましたが、その見通しは見事に打ち砕かれました。
それでも何とか合格することができ、行政書士として開業した後は、ありがたいことに少しずつお客様から仕事のご依頼をいただけるようになりました。
そして実は、行政書士試験に合格する前から、自分の中で一つ決めていたことがありました。
「行政書士試験に合格したら、イタリア、ニュージーランド、カナダにいる昔の友人たちに会いに行く」
ということです。
私は20代から30代にかけて、これらの国で生活し、現地のレストランで料理人として働いていました。
その間、本当にさまざまな人との出会いがありました。
帰国してから長い時間が経ち、以前のように頻繁に会うことはできなくなりましたが、その中には今でも連絡を取り続けている友人たちがいます。
行政書士試験の勉強を続けていた頃から、「合格したら、もう一度みんなに会いに行こう」と決めていました。
そして今回、その最初の旅先として選んだのがイタリアでした。
行政書士になる前、海外で料理人をしていた
私は20代から30代にかけて、カナダ、イタリア、ニュージーランドなどで生活し、現地のレストランで料理人として働いていました。
そのほかにもさまざまな国を訪れたり滞在したりしてきたので、一般的な人と比べれば、海外で生活した経験はかなり多い方だと思います。
海外で生活していた頃には、本当にさまざまな人との出会いがありました。
その中でも特に印象に残っているのが、ニュージーランドに滞在していた頃に出会ったイタリア人の友人たちです。
ニュージーランドまで行ってイタリア人コミュニティと深く関わっていたというのも、今考えると少し不思議な話ですが、当時は彼らと非常に親しくしていました。
もちろん、その頃に出会ったすべての友人と今でも連絡を取り合っているわけではありません。
それでも、その中の何人かとは現在まで交流が続いています。
今回イタリアへ行こうと思った理由の一つも、そんな昔の友人たちと久しぶりに再会することでした。
そして今回、実際に何人かの友人と久しぶりに会うことができました。
久しぶりに会った友人から聞いたイタリアの車事情
その友人の一人と話をしていたとき、興味深い話になりました。
彼はニュージーランドからイタリアへ戻った後、仕事も見つかり、生活も安定してきたため、そろそろ車を購入しようと考えているとのことでした。
ところが、車の価格が非常に高く、購入をためらっているというのです。
しかも彼の感覚では、ニュージーランドにいた頃よりも高いとのことでした。
私はその話を聞いて、少し不思議に思いました。
ニュージーランドには大規模な自動車製造産業がなく、多くの自動車を輸入に頼っています。
一方、イタリアにはフィアットをはじめとする自動車メーカーがあり、欧州全体を見てもドイツなどに世界的な自動車メーカーがいくつもあります。
それなら、なぜイタリアで車を買う方がニュージーランドよりも高く感じられるのだろう。
そこで友人に理由を聞いてみました。
友人の話では、現在の欧州ではウクライナ戦争などを背景に防衛産業への投資が拡大しており、自動車産業から防衛産業へ人材や生産設備を振り向ける動きもあるとのことでした。
また、中国メーカーのEVや、トヨタをはじめとする日本メーカーのハイブリッド車との競争も激しくなっており、欧州の自動車産業も以前とはかなり状況が変わっているという話でした。
もちろん、これはあくまで現地で暮らしている友人との会話の中で出てきた話です。
それでも、久しぶりにイタリアを訪れた私にとっては、現在のイタリアや欧州の状況を垣間見ることのできる興味深い話でした。
以前暮らしていた頃のイタリアを思い出す
友人とそんな話をしていると、私がイタリアで生活していた頃のことを思い出しました。
私がイタリアに滞在していた2014年頃も、イタリア経済は決して好調とはいえない状況でした。
当時も現地のイタリア人と仕事や経済について話すことがよくあり、特に若年層の失業率の高さについては何度も耳にしました。
仕事がなかなか見つからず、親と一緒に暮らし続けている若者も珍しくないという話も聞きました。
今回久しぶりにイタリアを訪れ、昔の友人たちと話していると、当時とそれほど大きく変わっていない部分もあるように感じました。
もちろん、短期間滞在しただけでイタリアという国全体の経済状況を判断することはできません。
ただ、以前実際に生活していた場所へ戻り、そこで暮らしている昔の友人たちと話をすると、旅行で観光地を訪れるだけでは見えてこないものがあります。
久しぶりに海外へ出て、改めて感じた日本のこと
そして、こうして久しぶりに海外へ出てみると、逆に日本について考える機会も増えます。
日本では近年、
「日本は貧しくなった」
「昔より生活が苦しくなった」
といった話を耳にすることが増えました。
もちろん、日本にも物価上昇や実質賃金、人手不足など、さまざまな問題があります。
しかし一方で、現在の日本では多くの業界が「仕事がない」のではなく、「働く人がいない」という問題を抱えています。
以前暮らしていたイタリアを再び訪れ、そこで暮らす友人たちと仕事や生活について話していると、日本の中にいるだけでは気づかなかった部分にも目が向きます。
どちらの国が良い、悪いという単純な話ではありません。
それでも今回の旅行を通じて、
「自分が暮らしている日本は、まだまだ豊かで恵まれている部分もたくさんあるのではないか」
と改めて感じました。
行政書士試験に合格したら、もう一度友人たちに会いに行く
行政書士試験に合格したら、イタリア、ニュージーランド、カナダにいる昔の友人たちに会いに行く。
試験勉強をしていた頃から、そう決めていました。
そして今回、その一つをようやく実現することができました。
久しぶりに友人たちと再会できたことはもちろんですが、かつて自分が暮らしていた場所を、行政書士となった今の自分の目でもう一度見ることができたことも、今回の旅で得られたものの一つだったように思います。
今回訪れたのはイタリアでしたが、まだニュージーランドとカナダが残っています。
いつ行けるかはまだ分かりませんが、この二つの国にも、いつか昔の友人たちに会いに行きたいと思っています。

